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令和6年度文化交流会・総会が開催されました

令和6年度文化交流会・総会が開催されました

令和6年(2024年)10月5日(土曜日)、三郷市立希望の郷交流センターにて、NPO法人JUアカデミー基金主催の第3回「令和6年度文化交流会・総会」が開催されました。

このイベントは14時に開始され、当基金の理事、監事、各奨学生、会員、賛助会員、日本の参加者の皆様、さらに在日ウイグル人の研究者たちを含む約50名が参加しました。

司会を務めた理事による開会の挨拶で交流会がスタートしました。最初に、第1回および第2回の文化交流会についての簡単な紹介が行われ、過去の活動の画像や動画が披露されました。

その後、司会者によるウイグル文化の一つである「おもてなし」について、詳細な説明が行われました。具体的には、お客様が来たときの迎え方や、帰るときのおもてなしの方法が紹介されました。また、ウイグル文化では、お客様が到着時に手を洗うために使う独特な道具があること、そして男性と女性で挨拶の仕方が異なることが説明されました。

さらに、ウイグル文化における家の構造や地域ごとの違いにも触れられ、冬は主にリビングで過ごす一方で、夏になると田舎の庭で過ごすことが一般的だという説明もありました。ウイグル流のおもてなしには、視覚的にも精神的にもお客様をリラックスさせ、楽しませようとする心遣いが込められていることが強調されました。最後に、ウイグルの干し果物や焼き菓子(ベーキング)も紹介され、文化の一端を体験する機会が提供されました。

続いて、ウイグル語の諺と日本語の諺の共通点についての話がありました。このセッションでは、まずウイグル語のことわざを紹介し、日本人の参加者がその意味に基づいて、同じ意味を持つ日本語のことわざを探し出すという形式でした。次に、日本語のことわざを紹介し、ウイグル人の参加者が同様に意味に基づいて、ウイグル語で同じ意味を持つことわざを見つけるクイズが行われました。非常に興味深く、参加者全員が楽しみながら学べる時間となりました。

続いて、ウイグル人の賛助会員の女性によって、ウイグル文化の生活用品の一つ「ゆり籠」(ウイグル語で boshuk / ブシュック)が紹介されました。ブシュックはウイグル人の子育てに欠かせない道具で、赤ちゃんの口が母親の胸の高さに合うように設計されています。使い方や役割、構造、男の子用と女の子用の違い、さまざまな形のブシュックについても詳しく説明がありました。さらに、実物のブシュックを用いて、赤ちゃんを入れる姿勢や敷布団・掛け布団の使い方、大小便をオマール(便器)に落とすために工夫された衣服の説明も行われ、参加者に実際に触れてもらいながら紹介されました。

続いて、休憩や撮影、自由交流の後、ウイグル文化、ウイグル語、ウイグルの伝統に貢献した在日ウ優秀なイグル人6名への奨励が行われました。彼らはさまざまな分野での活動を通じてウイグル文化とウイグル語に貢献しており、当基金の理事から敬意と感謝を表すために表彰されました。

続いて、ウイグル文化の一環として、参加者はウイグル音楽を楽しみました。ウイグル人の中学生の女子が「美しいテンリタグ(天山)」をピアノで演奏し、その後、ウイグル人の二人がドータルという楽器を伴奏に歌を披露しました。参加者は皆、楽しいひとときを過ごしました。

続いて、当基金の理事長から年間報告が行われました。報告では、基金の概要(沿革、事業内容、基本理念)、組織図、会員の現状、そして2030年までの事業拡大計画について詳しく紹介されました。

続いて、次回の文化交流会の内容が簡単に紹介されました。次回はウイグルの食文化や民族衣装の紹介が予定されており、異文化をウイグル人に伝えるための募集広告も行われるとのことです。お楽しみに!

今回の文化交流会・総会は、ウイグル人と日本の文化をお互いに学ぶ貴重な機会でした。素晴らしく有意義な活動となりました。参加者の皆様、お疲れ様でした。

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